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【SB】首脳陣も高い期待値。甲斐拓也、育成からついに正捕手最有力候補へ

福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手が着実に成長を遂げている。研究熱心で、昨季まではファームでもくもくと練習に励んでいた7年目の若鷹からは、自信をつけたからか、大きな存在に見え始めた。

2017/05/20

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勝つための研究は当たり前

 不調だった4月から一転、5月に入ると4連勝、5連勝と調子を上げてきたソフトバンク。投手陣では和田毅、武田翔太の故障により先発ローテは早々と入れ替わったが、残された投手が踏ん張り、打線の奮起もあって2位にまで上りつめ、首位の楽天を追っている。
 
 開幕から約1カ月半が経過した。ここまでで注目したいのが捕手の甲斐拓也だ。
 
 2010年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団し、2013年11月に支配下登録された。今年は春季キャンプから斐紹らと開幕1軍を競い合い、見事にその枠を勝ち取った。4月2日のロッテ戦では初めて先発マスクを被った。
 
 その後は千賀滉大、東浜巨が先発する際にバッテリーを組み、5月17日までに千賀5勝(1敗)、東浜4勝(1敗)と好リードを続けている。170センチと小柄な体型ながら、最大の魅力は強肩。盗塁阻止率.667(5月17日時点)は両リーグ併せて断トツの数字を誇る。
 
 自宅では相手チームの映像を見るのが日課。「勝つためにやるのは当たり前」と勉強熱心で、日々充実している様子だ。さらにベンチでノートをとる姿もよく目にする。3年目に清水将海バッテリーコーチから勧められてのもので、試合の合間にも自宅で映像を見ながらも気づいた点は記すようになった。工藤公康監督も、その熱心な姿勢は認めるところだ。
 
「(試合で)緊張はしています。最初は勝ちたい、勝ちたいという思いばかりでした。そしたら達川さん(ヘッドコーチ)から『勝ちを意識するのは大事。でも、心は熱く頭は冷静に』と言われました。それからは少し冷静にできているかな」

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