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阿部離脱で巨人に激震も…注目集まる鹿取新GMの手腕。”出向扱い”とは異なる期待値

悪夢のような13連敗を止め、勝ち星を重ね始めた巨人軍。しかし、阿部慎之助内野手がけがで一軍登録を抹消されてしまった。リーグ戦再開を前に精神的支柱が離脱し、再び怪しい雲行きに。チーム再建を託された新GM・鹿取義隆氏の手腕に注目が集まっている。

2017/06/20

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球団初のプロ経験GM、冷静沈着な判断に期待

 巨人のGM職となると、本社からのさまざまな要望も多く受けることが今後予想される。しかし、同社幹部たちと良好でありながらもほどほどの距離間を保っている鹿取GMなら、過剰な重圧に押し潰される心配は無用かもしれない。
 
 なぜならば、これまで事実上の〝出向扱い〟だった歴代GMたちのように本社のプロパー社員ではないからだ。「以前のように上から何かと高圧的に注文を付けられ、かつ締め付けられることはないのではないか」との見方も出ている。
 
 当然、球界内においては過去の歴代GMと比較にならないほどの強固なネットワークも持ち合わせている。同じ明大野球部OBの大先輩でもある東北楽天ゴールデンイーグルス・星野仙一副会長や、巨人での現役時代に指揮官を務めていた福岡ソフトバンクホークス・王貞治会長とホットラインがあることは言うに及ばず。
 
 同じセ・リーグのライバル球団ではあるが、横浜DeNAベイスターズの高田繁GMも鹿取GMにとって明大及び巨人の先輩OBであることを考えれば、今後何らかの接点が出てくるかもしれない。もちろん鹿取GMのもう1つの古巣・埼玉西武ライオンズにも話し合える窓口があるはずだ。
 
 2001年にはドジャース傘下の1Aにコーチ留学経験もある。その際に鹿取氏はマイナーリーグながら米球界におけるGM職の役割も間近で見て体感してきた。本場で得た経験をいよいよ発揮する時が来たと言っていい。
 
 そつなくこなすゼネラリストタイプの鹿取GMならば〝阿部ショック〟にも動じず冷静沈着に事態を見極め、キッチリと戦力バランスを整えることが可能だろうと見ている。現役、コーチ時代には見られなかった水面下での手腕は果たしてどのようなものなのか。まずはお手並み拝見だ。

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