中田・唐川・由規などがプロ入りを果たした10年前のドラフト。現在の各球団の生き残りは?
2017/11/01
パ・リーグ
日本ハム・2人
大卒・社会人
3位・宮西尚生(関西学院大)
高卒
1位・中田翔(大阪桐蔭)
この年の大卒・社会人1位には多田野数人が指名され、宮西・中田の2人は現在まで日本ハムに所属。長年チームを支えてきたが、現在はFA権を持っており去就が注目されている。その他の選手は期待された成績を残せず、現在ではこの2人以外は球界を去ってしまっているが、この年には球団史に名を残すレベルの活躍を残した選手の獲得に成功している。
ロッテ・2人
高卒
1位・唐川侑己(成田)
4位・阿部和成(大牟田)
この年は大卒・社会人1位で服部泰卓を指名したが、服部は2013年に活躍を見せた以外は振るわず2015年オフに現役引退。その他にも大卒・社会人枠では伊東義弘、根本朋久などが指名されていた。
そして、現在では唐川・阿部の2人がロッテで現役を続行中。唐川はFA権を取得し、去就が注目されている。
ソフトバンク・2人
高卒
1位・岩嵜翔(市立船橋)
3位・中村晃(帝京)
この年は大場翔太を抽選の末に獲得したソフトバンク。その他には久米勇紀も獲得に成功しており、両者一時期は1軍で活躍を見せたが、現在は球界を離れている。
しかし、高卒で入団した岩嵜翔が今季はリリーフ一本に絞って最優秀中継ぎのタイトルを獲得するなど大活躍。名門・帝京高校の4番として活躍した中村晃も現在では不動のスタメンだ。
楽天・3人
大卒・社会人
3位・伊志嶺忠(東京情報大)
4位・聖澤諒(國學院大)
高卒
4位・菊池保則(常磐大学高)
長谷部康平を抽選の末に獲得した楽天。球団創設以来3度目のドラフトとなり、大卒・社会人1位指名の長谷部、高卒1位の寺田龍平は既に球界を離れているが、現在でも3人の選手が現役で活躍中だ。
特に聖澤・伊志嶺はベテランの域に入ってきており、チームの中心選手として今後も必要戦力であることは間違いない。また、この年に育成1位で指名された小兵・内村健介は2016年まで現役を続けた。
西武・4人
大卒・社会人
3位・藤原良平(第一工業大)
高卒
4位・武隈祥太(旭川工)
6位・中田祥多(鳴門工業)
7位・斎藤彰吾(春日部共栄)
この年は不正スカウト問題で高卒の上位2選手の指名権が剥奪された西武。しかし、高卒ドラフトで獲得した武隈祥太と斎藤彰吾、中田祥多は現役を続けており、特に武隈はチームに欠かせない貴重なリリーフ左腕として成長した。
一方、大卒・社会人枠で獲得した藤原良平は現役を続け、近年は成績向上の兆しが見えているものの、1位指名の平野将光は2015年オフに戦力外通告を受け引退となった。
オリックス・1人
高卒
3位・伊藤光(明徳義塾)
この年のオリックスはドラフト1位で小林賢司・丹羽将弥を指名したが、いずれも結果を残せず戦力外に。また、この年の大卒・社会人3位で指名され、ブレークが期待されていた小瀬浩之は2010年の春季キャンプで転落死し、この世を去ってしまっている。
そのため、現在でもオリックスに在籍を続けているのは伊藤光のみとなっている。その伊藤も近年は若月健矢にスタメンを譲る機会が多くなってしまっているが、まだまだ老け込むには早く、再起が待たれる。