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阪神獲得の「台湾最強左腕」呂彦青とは? “即戦力”には疑問。恩師が語る期待と不安

阪神タイガースは7日、台湾出身の左腕・呂彦青(ル・イェンチン)投手と契約を結んだことを発表した。7人目の台湾人として、甲子園の地を踏む。縦縞のユニホームをまとった呂は入団会見で「台湾のスターの陽岱鋼選手(巨人)と対決したい」と明かした。球団の評価は高く、即戦力としてローテーション入りが期待される。

2017/11/14

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恩師が語る期待と不安

 台湾アマチュア野球代表の監督を務め、元阪神の投手だった郭李建夫氏は、呂を指導した経験があり、師弟関係にあるとも言われている。郭李氏は「呂は頭を使った投球し、反応も良い。大舞台にも恐れずに冷静に投球できる」と評価する一方、「コントロールには問題がある」と弱点を挙げる。
 
 呂の高校時代の監督で、元プロ野球選手の張栄勳氏は台湾聯合報の取材に対し、「高校時代にすでに140キロ台を投げられ、現在は最速148キロ。将来、球速はもっと上がるだろう」と予測。さらに呂の持ち球であるチェンジアップについて「左バッターは打ちにくい」と分析した。
 
 しかし、阪神の一軍入りに関しては「まだ早い」という見解を示す。「まだ2~3万人の観客の前で投げることはないでしょう。まず一歩一歩でいい。来年は日本で5、6勝ぐらいであれば最高です」と話した。
 
 過去に阪神に在籍した台湾出身の投手は、郭李建夫氏と蕭一傑氏と鄭凱文氏の3人(日本統治時代の呉昌征を除く)。郭李氏は結果を残したが、蕭と鄭の両氏はほとんど実績がないまま台湾球界に戻った。この数年、台湾のファンから「台湾出身のピッチャーは日本球界に慣れることができるのか」という疑問の声が上がっている。
 
 呂自身も日本語が話せないことを不安視しているが、代理人も「早く日本の生活に慣れるようにサポートしたい」と話している。呂が甲子園のマウンドに立つとき、阪神ファンらしい情熱的な応援が送られることを期待したい。

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