2年ぶりに楽天に復帰 40歳のベテラン助っ人・レイが先発の救世主に
4連敗後、引き分けを挟む3連勝で盛り返した楽天。今季は則本のあとにつづく先発陣の整備が課題の一つとされているが、ここに今季2年ぶりにチームに加入した助っ人・レイが名乗りを上げた。今年41歳を迎えるベテラン投手はここまでチームの勝ち頭だ。
2015/04/12
豊富な経験に培われた投球術が光る
2勝目は雨中のコボスタでオリックスを迎え撃った4月10日の1回戦である。初勝利後、チーム事情で2軍調整になり再び登録されての先発白星になった。雨足が衰えない中、マウンド状況は最悪。2回、4回、5回、6回・・・と何度も整備が入る悪環境の中、相手のディクソンは初回からフォアボールを連発、押し出し含む7四球と苦しんでいたが、レイは踏ん張った。
様々な環境でプレーしてきた経験がこの場面で活きたのだろう。コマンドに苦労したものの、シンプルな投球を心がけ、3ボールにすることなく3回を内野安打1本に抑えていく。3四死球にエラーが絡み、カラバイヨの左中間二塁打で2点を失った4回は、なおも無死1、2塁のピンチを迎えたが、バックの好守備にも支えられて同点を許さない。苦労しながらも10本のゴロアウトを相手打者に打たせる持ち味で、7回途中2失点の巧投でチームを3連勝に導いた。松本匡史氏も「これでローテーションに入る目途がついたんじゃないですか」と評価する92球になった。
楽天の先発ローテーション事情は開幕三番手を務めた横山が2軍落ち。昨季8勝の辛島も故障で出遅れている状態だ。その中、レイが静かにチームの救世主として名乗りを挙げている。
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