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圧倒的強さで首位に立つ巨人 独走態勢の裏にドラフト下位指名、育成出身選手の存在あり

2020/09/20

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代走のスペシャリスト・増田大輝と期待の新星・松原聖弥

 野手では育成出身の増田大輝、松原聖弥の2選手が強い存在感を放っている。
 
 代走のスペシャリストの地位を確立したのは、育成ドラフト1位入団で独立リーグ出身の5年目、増田大輝内野手だ。増田は一度とび職に就くも、野球の道に戻り、独立リーグを経てNPB入りを果たした苦労人。入団後は俊足を活かしたプレーでアピールし、2年目の2018年7月28日に念願の支配下契約を勝ち取った。昨季一軍デビューを果たすと、主に代走として15盗塁を記録。今季は開幕一軍入りを果たすと、8月6日阪神タイガース戦では11点ビハインドの展開で投手としてマウンドに上がり、2/3回を無失点に抑えた。大量リードを許していたものの、野手である増田の登板は、球界でも波紋を呼んだ。走塁面でもシーズン中ながら昨季と同じ15盗塁に到達しており、代走での盗塁王という偉業も視界にとらえている。
 
 シーズン途中から光る活躍を見せているのが、育成ドラフト5位入団の大卒4年目、松原聖弥外野手だ。松原は、2年目の2018年に育成選手ながら春季一軍キャンプに抜擢。オープン戦ではメンバー外となったが、同年7月30日に念願の支配下契約を勝ち取った。オフに行われた日米野球のエキシビションマッチでは、メジャーリーガー相手にランニング本塁打を放ち、強烈なインパクトを残した。しかし、昨季までの一軍出場はなし。勝負をかける今季は、開幕二軍スタートだったが、7月25日に念願の一軍初昇格。同日の東京ヤクルトスワローズ戦に代打で起用され、初打席初安打を放った。以降も巧みなバットコントロールで猛アピール。スタメン起用も増加しており、右翼のレギュラー定着も現実味を帯びている。
 
増田大輝
右投右打
小松島高-近畿大中退-四国・徳島
2015年育成ドラフト1位
今季成績 51試合、打率.267、8安打、1打点、15盗塁
通算成績 126試合、打率.225、18安打、7打点、30盗塁
 
松原聖弥
右投左打
仙台育英高-明星大
2016年育成ドラフト5位
今季成績 40試合、打率.245、27安打、1本塁打、6打点、3盗塁
通算成績 40試合、打率.245、27安打、1本塁打、6打点、3盗塁

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