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セイバーメトリクスで考える17年ベストオーダー。大量点期待の強力打線に<パ・リーグ編>

セ・リーグに続き、選手の個人記録を組み合わせて算出する総合的な評価指標をベースに、パ・リーグのベストナイン、ベストオーダーを選出する。僅差の選手については、指標を構成する各要素をその都度比較し検討を行っていく。

2017/11/09

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日ハム・近藤は今季57試合の出場ではあるが、強烈なインパクト


 ファーストは山川穂高(西武)。シーズン途中からのレギュラー定着だったが、7月以降で21本塁打を放ち、チームの上位進出に大きく貢献した。今季パ・リーグのファーストはレギュラーをフルシーズンで張り続けた選手が中田翔(日本ハム)しかいなかった。またその中田も不調だったため、山川以外に迫る貢献を見せた選手は見られなかった。ポストシーズンで大活躍を見せた内川聖一(ソフトバンク)も、シーズン中は山川ほどの打撃貢献には至っていない。
 
 キャッチャーは甲斐拓也(ソフトバンク)になるだろうか。常にスタメンで出場したわけではなかったが、打力のない選手が集まりやすいキャッチャーの中では打撃での貢献が大きかった。どの球団もキャッチャーのレギュラーは固定できておらず、他球団に大きな差をつけられていない。甲斐がこのまま出場機会を増やせば、当面の間ソフトバンクは他球団に対するアドバンテージを得そうだ。
 
 指名打者は故障でシーズン半分以上を棒に振った近藤健介(日本ハム)を選びたい。本家ベストナインではアルフレド・デスパイネの選出が最有力だと思われるが、デスパイネは出場数は多かったものの、他球団に決定的な差をつける活躍だったとは言えない。
 
 短い期間であったが、他球団に圧倒的な差をつけた「指名打者・近藤」の活躍は鮮烈だった。日本ハムは今季得点力不足に苦しんだが、大谷翔平と近藤が務めた指名打者の成績においては、他球団を上回っていた。

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